東大寺はサウナがないと再建できなかった???
山口県山口市(徳地地区)の魅力をご紹介

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徳地ってどんなところ?

山口市(徳地地区)について

山口市は山口県のほぼ中央に位置し、豊かな自然と歴史が共存する街です。室町時代に大内弘世が本拠とし、その後の大内義興・義隆の頃には西国一の大名として栄華を極めました。幕末には藩庁が移され、明治維新の中心的役割を果たすことになります。歴史遺産や自然が数多く残り、観光都市としても発展が期待されています。

今回は、山口市の中でも大原湖を中心とした大自然が満喫できる「徳地地区」をご紹介します。「徳地地区」は東大寺の再建を指揮した重源上人(ちょうげんしょうにん)ゆかりの地でもあり、自然と歴史にあふれています。

徳地の魅力を伝える

取材をアテンドしてくださったのは、maru 旅遊社代表の丸本さん( 右から2番目)。2021 年までは山口市役所の職員として働いていた丸本さんは、もともとの旅行好きが高じ、今は旅行業者として山口市と近隣市町の歴史的・文化的なスポット、郷土料理などを地元の方々と連携しながらパッケージツアーとして企画しています。丸本さんが企画するモデルコースは各地の埋もれた魅力に光を当てるディープなツアー! 「訪れる人も、迎える人も、幸せになる旅」で徳地の魅力を伝えています。

東大寺とサウナの意外な関係

重源上人(ちょうげんしょうにん)

重源上人は鎌倉時代に奈良の東大寺再建のため、佐波川上流の徳地地区で用材の切り出しや搬出を指揮された高僧。大きな材木の運搬は困難を極めましたが、佐波川を使って材木を瀬戸内海まで運び、そこから船で運搬されたということです。重源上人は社会事業に尽力した人物で、日本全国にお寺を建立し、何カ所もの橋を架け、池を修築しています。また、湯屋(公衆浴場)をつくり民衆に勧めたともいわれています。重源上人の残した社会事業は、国司として赴任していた周防国(山口県)に数多く残っています。

野谷・岸見の石風呂(のたに・きしみのいしぶろ)

左:野谷石風呂/右:岸見の石風呂

石風呂は、材木を切り出すつらい作業に携わる民衆の慰労のために、鎌倉時代に重源上人が作ったと伝えられています。佐波川流域には30以上の石風呂が現存し、なかには地域の人々によって現在も使われているものがあります。石風呂は今でいうサウナのような施設で、石をドーム状に積み重ねて作られています。ドームの中で火を焚いて、灰や炭を掻き出したあと、よもぎや石菖(せきしょう)という薬草を敷きムシロを重ねて、その上に人が入って温まります。じんわりと体の芯から温まっていくのを感じることができます。

日本最古のサウナを体験

左:完全にととのった二人/右:岸見石風呂保存会の方々

コロナ禍の影響により、約3年ぶりの開催となる「岸見の石風呂体験会」に参加。久しぶりの開催とあって、ご近所の方々もたくさん参加していました。温度的にはサウナと岩盤浴の間、窯の床に敷き詰められている薬草の香りでとても癒されました! いつまでも入っていたかったのですが、当日は10 分でタイムアップ。保存会の方々の石風呂を大切に守っていきたいという気持ちを感じ、心も体もポカポカになりました♪

場所
岸見の石風呂
電話
090-5708-1426
住所
山口県 山口市 徳地岸見737
営業時間
要事前予約
定休日
要事前予約
公式HP
https://yamaguchi-city.jp/details/ca_ishiburo.html
※月1 回の体験会( 原則第二日曜日) もありますので、ご確認ください。
http://www.tokudi-kankou.jp/place/019/index.html

月輪寺薬師堂(がちりんじやくしどう)

鎌倉時代初頭に重源上人が、時の太政大臣藤原兼実の協力を得て建立したものと伝えられる山口県最古の木造建築。堂内には薬師如来をはじめ多数の仏像が安置されており、国の重要文化財に指定されています。奥には石風呂があり、昔はお寺と石風呂がセットになった憩いの場所だったことがわかります。

800年以上の歴史をもつ和紙

徳地和紙とは

重源上人により徳地地区に伝えられたとされる「徳地和紙」。山間部の徳地地区は紙の主原料である三椏(みつまた)の栽培に最適な山畑が多く、室町時代の大内氏の頃には、品質の高さが評判となり「得地紙」と呼ばれて重宝されました。その後時代の流れとともに生産量は減りましたが、山口市の無形文化財として、その技術は伝承され、新たな加工品の開発なども行われています。

「徳地和紙」の紙漉き体験

左:三椏(みつまた)/右:原料を煮詰める釜
左:三椏の繊維/右:粘液と混ぜて攪拌
左:繊維が均一になるように漉く/右:漉いた紙を重ねて乾燥

和紙作りの工程を説明をしていただき、いざ紙漉き体験! 今回は、全体の工程のほんの一部をハガキサイズの紙漉きで体験させていただきました。実際には、原材料の三椏を収穫、皮をはぎ、水洗いや煮沸などの工程を経て、紙を漉くため、全体で10日ほどかかるのだそう。三椏の栽培から始める和紙作りは、とても大変で貴重なものであるとわかります。この地域の小学生は自分の卒業証書を作りに紙漉きに来るそうです。

場所
千々松和紙工房
電話
0835-54-0328
メール
tetuwasi@c-able.ne.jp
住所
山口県山口市徳地島地613-1
開催時期
4-12月中旬
URL
https://tokudiwashi.jimdo.com/

超穴場宿で古民家暮らしを体験

超民家やまね

「超民家やまね」は、やまね夫妻が営む古民家をリノベーションした民泊施設。自然に寄り添い、なるべくお金に頼らない生活を目指しているお二人の暮らしは、生きる工夫、人との繋がり、心の豊かさにあふれています。

徳地の郷土料理「モクズガニのカニ汁」を作るところを見学。その工程はかなりショッキングですが、想像できないくらい優しいお味♪ カニのタンパク質が汁と分離し、卵とじスープのような感じの珍しい汁でした!

特産「徳地やまのいも」は、粘り気が強くお餅のような食感。鍋に落としてつくねのように食べたりします。徳地ならではの食材でとても美味しかったです!

カニ汁を作ってくださったのは、近所のご夫婦。とても手際よくお料理してくださいました。作る人によって味が全然違うそうですが、とても美味しくいただきました♪ そのまま夕飯もお呼ばれし、地元の方との楽しいひととき…徳地の人たちの心の温かさに触れた貴重な体験でした。

場所
超民家やまね
住所
山口県山口市徳地岸見
ブログ
http://socio-sports.com/blog/
facebook
https://www.facebook.com/kawarasobayamane/

絶品!徳地おすすめグルメ

あさむらいちご園

いちごとブルーベリーを栽培している「あさむらいちご園」。ここでは、朝採りの新鮮フルーツや贅沢トッピングが自慢のソフトクリームが販売されています。トッピングのソースはすべて手作り! 外のベンチで、田園風景を見ながら、ゆったりとソフトクリームを堪能できます。

場所
あさむらいちご園
電話
0835-53-0960
住所
山口県山口市徳地岸見野尻355-1
営業時間
火曜日~日曜日
3~9 月/ 10:00~18:00
10~2 月/ 10:00~17:00
店休日
月曜定休ただし祝日の場合は翌日
公式HP
http://asamura-ichigo.com/

とりたまの里

直売所と飲食コーナーを併設した「徳地とりたまの里」は、なんと卵かけご飯が食べ放題のお店♪ 卵は徳地のお米を食べて育った鶏の卵を使用、こだわりの醤油も2種類で食べ比べができ、ボリュームたっぷりで大満足!子ども連れの方も多く、山口市内やほかの地方からも来店される人気店。思う存分TKG が楽しめる「徳地とりたまの里」は、家族の休日ドライブにオススメです!

場所
徳地とりたまの里
電話
0835-52-0743
住所
山口県山口市徳地堀1473-1
営業時間
10:00 ~ 16:00( ラストオーダー15:00)
定休日
第2・第4 火曜日
公式HP
https://izumo-farm.jp/toritama

徳地みやげはここでキマリ!

徳地特産品販売所 南大門

奈良東大寺の「南大門」を模して作られた特産品販売所。徳地で採れた新鮮な野菜や特産品などの販売のほか、観光や史跡の紹介などもおこなっています。なんと店内にモクズガニが売られていてビックリ! 今回はこちらでYouTube の視聴者プレゼントを購入いたしました。

場所
徳地特産品販売所 南大門
電話
0835-52-1772
住所
山口県山口市徳地堀1565-1
営業時間
9:00 ~ 18:00(1 ~ 3 月/ 9:00 ~ 17:00)
休館日
年末年始
Facebook
http://www.facebook.com/1092nandaimon/

BANSANCHI LIFE 取材動画

前編

後編

日本一周中の旅行系YouTuber “BANSANCHI LIFE ~バンサンチライフ~” が徳地の魅力を紹介します!

マップ・アクセス情報

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徳地を満喫する山口市フリープラン

22,700円 ~ 62,400予約ページへ

羽田空港発、2名1室 1名あたりの旅行代金です。

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