兼六園から車で20分の名湯!金沢の奥座敷「湯涌温泉」の魅力をご紹介

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湯涌温泉ってどんなところ?

1300年の歴史ある名湯

金沢市の郊外、三方を山に囲まれたところに位置する湯涌温泉。開湯は古く養老2年(718年)に、湯煙りが立ち込めている所で白鷺が羽を休めているのを、紙漉き職人が発見したのが始まりと伝えられています。江戸時代には加賀藩の歴代藩主も湯治に訪れ、大正時代には、竹久夢二が愛人の彦乃と数週間逗留し、「湯涌なる山ふところの小春日に目閉じ死なむときみのいふなり」と詠ってます。湯は薄絹が肌に絡み付くような感じの無色透明。大正時代の初めには、ドイツで開かれた万国鉱泉博覧会に日本の名泉として出展されました。現在は金沢の奥座敷として親しまれ、湯の川のほとりに9軒の宿が点在しています。

アニメの聖地

近年、一部アニメファンの間では、湯涌温泉が聖地とされています。そのきっかけとなったのは、2011年に放送された人気アニメ『花咲くいろは』です。 東京の高校生・松前緒花が、母親の実家の旅館がある湯乃鷺温泉で仲居のアルバイトとして住み込むことになった物語で、この湯乃鷺温泉は湯涌温泉をモデルにしており、その風景を忠実に再現した場面が多数登場しています。そのため、熱心なファンが集まるようになりました。

『花咲くいろは』ついて詳しくは こちら

湯涌温泉の観光スポット

金沢湯涌江戸村(かなざわゆわくえどむら)

江戸時代の加賀百万石の面影を残す歴史的建造物が公開されています。農家ゾーンと町家・武家ゾーンに分かれ、当時の人々の暮らしぶりを知ることができます。園内の建造物は国の重要文化財や石川県および金沢市指定 の文化財があり、石川県や金沢市にとって貴重な文化資源となっています。 また、民家では伝統の工芸や技術の実演風景などが毎月公開されており、金沢を中心とした昔ながらの行事を体験することができます。

場所
金沢湯涌江戸村
電話
076-235-1267
住所
石川県金沢市湯涌荒屋町35-1
営業時間
9:00 ~ 17:30( 入園は17:00 まで)
定休日
毎週火曜日( 祝日の場合、翌平日)、年末年始
公式HP
https://www.kanazawa-museum.jp/edomura/

金沢湯涌夢二館(かなざわゆわくゆめじかん)

左:外観/右:展示室1(常設展示)

大正ロマンの象徴ともいえる詩人・画家の竹久夢二は、最愛の恋人・彦乃と過ごした湯涌の豊かな自然を" 心のふるさと " と表現しています。金沢湯涌夢二館では、夢二の名詩の草稿、愛唱歌の楽譜、原画など、夢二の作品や遺品、関連資料などが展示されています。

場所
金沢湯涌夢二館
電話
076-235-1112
住所
石川県金沢市湯涌町イ144-1
開館時間
9:00 ~ 17:30(入館は17:00 まで)
休館日
毎週火曜日( 祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間
公式HP
https://www.kanazawa-museum.jp/yumeji/

氷室小屋(ひむろごや)

左:氷室小屋/右:氷室小屋のすぐそばにある玉泉湖

江戸時代、氷は非常に貴重であったため、冬になると雪を詰めて「氷室(ひむろ)」と呼ばれる貯蔵庫に保管しました。そして、旧暦6月1日を「氷の朔日(ついたち)」と呼び、貯蔵された氷を切り出し、徳川家に献上していました。毎年6月30日には、この様子を再現した「氷室開き」が行われており、江戸時代の魅力に触れられる文化体験として、地元の人々や観光客に長年親しまれています。

湯涌稲荷神社(ゆわくいなりじんじゃ)

左:神社へ続く階段/右:真っ赤な鳥居が印象的な神社

アニメ『花咲くいろは』で、一躍アニメの聖地となった湯涌稲荷神社は、 山の中腹にひっそりとたたずんでいる、真っ赤な鳥居が印象的な神社です。 神主さん不在で社務所もありませんが、アニメファンの巡礼地やパワースポットとして多くの参拝者が訪れています。

白鷺の足湯(しらさぎのあしゆ)

足湯の周囲は、湯涌温泉街でも多く見られる「木格子」をデザインに取り入れ、戸室石や金箔を使用して金沢らしさを演出しています。「湯涌温泉総 湯白鷺の湯」のとなりの高台にあり、湯涌温泉の自然を全身で感じることのできる癒やしのスペースとなっています。

湯涌温泉総湯 白鷺の湯(ゆわくおんせんそうゆ しらさぎのゆ)

泉質が非常によく、一度の入浴でその効果を実感できるといわれています。 温泉の効能は、肌がしっとりするだけでなく、「神経痛・筋肉痛・関節痛・ 冷え性・動脈硬化・慢性消化器病・慢性皮膚病・慢性婦人病」など多岐にわたります。都会の喧騒から離れ、木々の生い茂る丘に囲まれた隠れ家的な温泉で、快適な時間を過ごすことができます。

場所
湯涌温泉総湯 白鷺の湯
電話
076-235-1380
住所
石川県金沢市湯涌町イ139-2
営業時間
7:00 ~ 22:00
定休日
毎月第3 木曜日
公式HP
https://yuwaku.gr.jp/yu/

湯涌温泉のおすすめグルメ

高尾食堂

上:日替わり定食(魚のミックスフライ)

三代目の富田孝介さんが、創業当時の味を守りながら、70年以上にわたって湯涌温泉で営業を続けている「高尾食堂」。当初は精肉店とうどんの店が併設されていたが、18年前に合併して現在の「高尾食堂」になりました。二代目が、うどんや焼肉に洋食を加え、麺類が大好きな三代目は「ちゃんぽん麺」など中華のレシピを加えました。温泉客のほか、昔からの常連客も多く、のんびりとした和やかな雰囲気のなかで食事を楽しむことができます。

場所
高尾食堂
電話
076-235-1316
住所
石川県金沢市湯涌町イ47
営業時間
11:30 ~ 15:00、17:00 ~ 23:00
定休日
不定休

Cafe Lente(カフェ レンテ)

左上:コーヒー、ラムレーズンケーキ/右上:フルーツナッツバー、グラスワイン(赤)/左下:店内/右下:外観

木の香り、窓から見える景色、美味しいデザートとコーヒーが、心地よい空間を演出しています。時折、ジャズの音色が響く店内、外からは小鳥のさえずりや小川のせせらぎが聞こえ、気持ちを穏やかにしてくれます。一見、大人のためのカフェのようですが、店主の東さんの温かいもてなしは、誰にとっても心地よい場所となっています。店内には楽器が置いてあり、定期的に開催されるジャムセッションやカフェコンサートもおすすめです。

場所
Cafe Lente
電話
080-3048-3732
住所
石川県金沢市湯涌町イ17-3
営業時間
10:00 ~ 17:00
定休日
火曜日・水曜日・木曜日
インスタグラム
https://www.instagram.com/cafelente/?hl=ja

金沢駅からの行き方

【タクシー】
金沢駅~湯涌温泉[所要時間 約20分]片道 約5,000円

【バス】
金沢駅東口(7) 番乗り場より北鉄バス(12) 系統「湯涌温泉」行に乗車、最終停留所「湯涌温泉」下車 乗車時間約50 分(下車後当館まで徒歩約2 分)。片道600 円

制作協力:湯涌温泉観光協会( https://yuwaku.gr.jp/)

マップ・アクセス情報

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ANAで行く石川県フリープラン

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