季節ごとに移ろう尾瀬の魅力

季節別 尾瀬の見どころ

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季節ごとに移ろう尾瀬の魅力

尾瀬ハイキングシーズンは長い冬から開放される5月中旬に始まり、花の咲き競う初夏~夏、紅葉が終わりに近づき霜の降りる10月末頃までです。

ここでは季節毎に移ろう尾瀬の見どころや魅力をピックアップします。

春の尾瀬

雪が残る燧ケ岳 春の水芭蕉

左:雪が残る燧ケ岳(ひうちがたけ)  右:春の水芭蕉

雪解けを迎えた5月下旬、 湿原では尾瀬を代表する純白の水芭蕉が咲き始め、尾瀬に春の訪れを知らせます。
水芭蕉以外にも多くのが花々が芽吹き、咲き競う季節。ゆったり花を愛でるハイキングに最適な季節です。

この時期は、かわいらしいピンク色の花冠をつけるヒメシャクナゲ、鮮やかな黄色のリュウキンカ、など次々と咲く春の花は見逃せません。林道ではシラカンバやブナが芽吹き、周囲は新緑に彩られるでしょう。春は林道や木道に雪が歩行路の端に残っていることもあります。

残雪の上を歩く場合は雪の下が空洞になっていることもあり「踏み抜き」に注意しましょう。

春に見られる植物

水芭蕉、リュウキンカ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、ザゼンソウ、エゾムラサキ など

夏の尾瀬

夏のニッコウキスゲ

左:夏のニッコウキスゲ  右:三条の滝

6月下旬~7月下旬は日差しが強くなり、気温も上がる7月の中旬。梅雨が明けると一月ほどの短い夏が始まり、湿原にも林間にも夏の植物が見られ、7月中旬頃までは春の花の名残も楽しめます。

風に揺れるワタスゲの白い綿毛や、湿原に広がる山吹色のニッコウキスゲの大群生は夏の尾瀬の風物詩。水辺ではヒツジグサや、オゼの名を冠する希少種オゼコウホネに出逢えるかもしれません。

尾瀬では盛夏でも日中の最高気温が25℃を超える日はほとんどありませんが、日中は降り注ぐ太陽の下、日差し・紫外線が強いので、行動時は速乾性の長袖や帽子が欲しいところです。朝晩は10℃前後と肌寒いくらいなので防寒着の用意も必要です。

夏に見られる植物

ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ヒツジグサ、オゼコウホネ、トキソウ、ショウキラン、ハクサンコザクラ、キンコウカ、 コタヌキモ、コオニユリ、ヤナギラン など

秋の尾瀬

秋の草紅葉 紅葉の尾瀬

左:秋の草紅葉  右:紅葉の尾瀬

8月の下旬、尾瀬の短い夏は終わりに近づき花は種類も少なくなります。

9月には湿原の草木たちが燃え上がるように紅く黄金に染まる草紅葉が始まります。湿原一帯の草が金色に光り輝く、または紅茶色に染まる草紅葉の中を歩くのは、山の紅葉とは違った趣きがあります。 森林には常緑の木々の合間に赤や黄色が彩り、湿原の草紅葉とブナ林など木々の紅葉の両方が楽しめるこの季節に尾瀬に出掛けてみてはいかがでしょう。

 10月中旬には早朝の気温が零度近くまで下がったり、雪が降る日もありますので防寒具をお忘れなく。空気が澄んでくるため、晴れた夜空には掴めそうなくらい近くに無数の星が見られます。

秋に見られる植物

湿原の草紅葉、オクトリカブト、イワショウブ、ツリガネニンジン、ハンゴンソウ、ワレモコウなど

まとめ

尾瀬は360度の大パノラマ絶景が最大の魅力。
5月末から10月中旬まで季節ごとにまったく違った景色を楽しむことができます。
また、初心者でも季節を楽しめるハイキングコースが数々用意されています。

季節によって全く異なる大パノラマが楽しめるので、ぜひ尾瀬に何度も訪れてみてください。

尾瀬景色

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