豊かな自然に恵まれた沖縄最北端の村 沖縄県国頭村の魅力をご紹介
国頭村ってどんなところ?
国頭村(くにがみそん)について
国頭村は沖縄本島最北端に位置し、東は太平洋、西は東シナ海に面しています。村の面積は194.80km² で、沖縄県で5 番目に大きい市町村です。村の面積の84%が森林に覆われた自然豊かな村として知られています。2016年9月にやんばる国立公園に指定され、2021年7月には日本で5カ所目 となる世界自然遺産に登録されました。また、高さ80mもある断崖の絶景や沖縄最大の落差を誇る滝、息をのむような星空など見どころがいっぱいです。ノスタルジックな村巡りや沖縄ならではの美味しい郷土料理も楽しめます。
今回は、そんな国頭村の魅力のなかでも、訪れる人々を魅了してやまない「や んばるの自然」を中心にご紹介したいと思います。
世界自然遺産に登録された奇跡の森「やんばるの森」
やんばるの森とは
世界自然遺産「やんばるの森」は、沖縄本島北部エリアに位置し、2021年7月ユネスコ世界自然遺産に登録されました。この森は、1億年前から生き続けている古い森であり、日本の両生類、爬虫類の約6割が生息しており、多種多様な生態系を育んでいます。年間2,000mmを超える雨が亜熱帯林を育んでいることもあり、希少な固有種や絶滅危惧種も多く存在しています。
やんばるの森を守る活動
やんばる地域では、外来種の侵入に対処するため、1990年代から生息しているマングースを根絶する「やんばるマングースバスターズ」プロジェクトやヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネなどの希少野生動物の生息状況調査、ヤンバルクイナの飼育下繁殖技術の確立を目的とした保護増殖事業計画が実施されています。さらに、野生動物の交通事故や密猟についても事故防止キャンペーンや林道のパトロールなど自然環境を守る取り組みが積極的に行われています。
ひょっとしたら出会えるかも!国頭村希少動植物図鑑
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナは、やんばる地域だけに生息する飛べない鳥です。1981年 に新種として発見されました。赤いくちばしと足、白黒の横縞模様が特徴です。やんばる地域は森林が豊かで、天敵も少ないため、飛ばなくなってしまいましたが、走る速さは時速15kmにも達します。
ノグチゲラ
ノグチゲラは1887年に新種として発表され、名前は発見に関わったノグチさんに由来します。やんばるの森で独自の進化をしてきたため、ほかのキツツキとは異なる特徴を持っています。例えば、鳴き声が「カー」という音ではなく、「ピッピッ」という音であることです。ノグチゲラは絶滅危惧種に指定されており、生息数は最大500羽程度と推定。やんばるの森を保全することが、ノグチゲラの保護にとても重要です。
ヤンバルテナガコガネ
ヤンバルテナガコガネは、やんばる地域にのみ分布する日本最大の甲虫。体長は約5cmにもなります。コガネムシ科に属しますが、金色ではなく黒色です。スダジイやオキナワウラジロガシの大木が生育する自然林に生息します。森林伐採や開発による生息地の減少や外来種による捕食などにより絶滅危惧種に指定されています。
コノハチョウ
コノハチョウは、沖縄県指定天然記念物で、準絶滅危惧種のチョウです。 羽の裏面が枯葉に似ていて、擬態をします。コノハチョウは羽を閉じて止sまっていると枯葉に似ていて見つけにくいですが、飛ぶときは羽を開くためキレイな模様がよく目立ちます。
イボイモリ
イボイモリは沖縄の固有種で、両生類の中でも特に原始的な特徴を持っています。そのため、「生きた化石」とも呼ばれます。背中と体の両側に肋骨が突き出したゴツゴツした外見で、怒ると肋骨を広げて体を大きく見せます。国内希少野生動植物種やワシントン条約に指定されているので、無許可で捕獲したり持ち出したりすることは違法です。
ケナガネズミ
ケナガネズミは、やんばる地域に限られて生息する固有種。日本国内に分布する在来のネズミでは、最も体が大きく、体長と尻尾の長さがそれぞれ約30cm あります。背面は褐色で長い剛毛があり、尻尾の半分ほどが白いのも特徴です。木の上に住み、雑食性で果実や種子などを食べます。
やんばるの森トレイルウオーク体験!
世界遺産の森を楽しむスペシャリスト
今回、「やんばるの森」を案内していただくのは、「クニガミアソビドット コム」の島袋晴美さん。「クニガミアソビドットコム」は、国頭村の自然を生かしたスタンドアップパドルボードやトレイルウオークなどのアクティビティを提供しています。観光客が世界自然遺産である「やんばるの森」を楽しむためにいろいろなサポートをしてくれます。
まずは、安全に楽しむためのレクチャー
遊歩道などの散策コースは整備されていますが、観光客が森の環境を保護し、安全に楽しむためにはガイドの方に同行していただくのがオススメです!森の中には貴重な植物や生きものがたくさん、なかには触れはいけないものもありますので、事前にレクチャーを受けてから森に入りましょう。
いよいよ比地大滝(ひじおおたき)目指して世界遺産の森へ
比地大滝は、落差25.7mある沖縄本島内でも最大の滝です。滝までの遊歩道は約1.5km、道沿いには亜熱帯特有のめずらしい植物が生い茂っています。結構アップダウンのあるコース、島袋さんの後について40分ほど歩いたところで比地大滝に到着!
近くまで行くと、水量の多さと落差に圧倒されます。
滝壺へ落ちていく水の音とマイナスイオンに癒やされました♪
森の中には新しい発見がいっぱい
「ヒカゲヘゴ」や「シダ」、「イルカンダ」など、本州では見られないめずらしい植物がたくさん!新しい発見と感動を与えてくれます♪運がよければ、森の案内人とも言われている「ホントウアカヒゲ」など、珍しい森の生きものと出会えるかも!
- 場所
- クニガミアソビドットコム
- 電話
- 090-7299-2467
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村字鏡地253
- 公式HP
- http://kunigamiasobi.com/
国頭村オススメグルメ
Hill Valley Jr.(ヒルバレージュニア)
「Hill Valley Jr.」は、アメリカンな雰囲気のハンバーガーショップ。道の駅ゆいゆい国頭の敷地内にあり、国道58号線沿いにあります。ボリュームたっぷりの絶品ハンバーガーやタコライス、タコスなどが人気で、陽気な音楽が流れる店内で楽しめます。今回はヤギ肉を使ったバーガーとタコス、タコライスをいただきました♪
- 場所
- Hill Valley Jr.
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村字奥間1605 道の駅 ゆいゆい国頭
- 営業時間
- 11:00~14:30
- 定休日
- 毎週火曜日と、月最後の月曜日
(月最後の月曜日と火曜日は連休になります。) - 公式HP
- https://www.yuiyui-k.jp/gourmet/hillvalley/
ほかにもたくさん国頭村の魅力
やんばる野生生物保護センター( ウフギー自然館)
やんばる野生生物保護センターは、やんばるの絶滅のおそれのある野生生物の保護増殖事業や調査研究などを行うための拠点施設。2010 年に全面改修してリニューアルオープンし、「ウフギー自然館」という愛称がつけられました。やんばるの自然と生きものの魅力とヒミツを楽しく工夫した展示で紹介しています。
- 場所
- やんばる野生生物保護センター( ウフギー自然館)
- 電話
- 0980-50-1025
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村比地263-1
- 営業時間
- 10:00 ~ 16:30
- 定休日
- 毎週月曜日、祝日(みどりの日及びこどもの日をのぞく)、慰霊の日(6月23日)、年末年始
- 公式HP
- http://www.ufugi-yambaru.com/
茅打バンタ(かやうちばんた)
茅打バンタは沖縄県国頭村にある高さ約80mの断崖絶壁で、東シナ海の真っ青な海とやんばるの森を一望することができる穴場観光スポット。茅打バンタという名前は、束ねた茅を崖から投げ落とすと強風でバラバラになったことからついたと言われています。
辺戸岬(へどみさき)
辺戸岬は、沖縄本島の最北端に位置する岬。太平洋と東シナ海を一望できる絶景スポットとして人気があります。岬にある辺戸岬観光案内所では、やんばるの自然や文化を紹介する展示や展望デッキからの眺望を楽しむことができます。運がよければクジラをみることができるそうです!
大石林山( ダイセキリンザン)
大石林山は沖縄県最北端にあるパワースポットで、2億年前の石灰岩が浸食 されてできた奇岩や亜熱帯自然林が見られます。また、バラエティー豊かなトレッキングコースがあり、のんびりと歩きながら沖縄の自然を楽しむことができます。
- 場所
- 大石林山
- 電話
- 0980-41-8117
- 住所
- 沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
- 営業時間
- 9:30~16:30(17:30閉園)
- 定休日
- 年中無休
- 公式HP
- https://www.sekirinzan.com/
BANSANCHI LIFE 取材動画
日本一周中の旅行系YouTuber “BANSANCHI LIFE ~バンサンチライフ~” が国頭村の魅力を紹介します!
制作協力:国頭村観光協会( https://kunigami-kanko.com/)