第3弾きたいわてぐるっとパス!ローカル鉄道&路線バスの旅、やってみた
はじめに
弾丸出張ツアー2日目は、広大な岩手県北部を「きたいわてぐるっとパス」を使ってぐるっと一周します。鉄道だけでなく、バスや観光タクシーなどをフル活用して、北岩手の“絶景” と“グルメ”、そして“素敵な場所” をめぐる旅へとみなさまをお連れしましょう。それでは、出発進行!
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●きたいわてぐるっとパスとは
列車とバスを乗り継いで、きたいわてをぐるっとめぐる一定方向乗り降り自由のおトクな3日間周遊パス♪
行程
新青森駅(7:43)
2日目スタートです!
二戸駅(8:23)
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「はやぶさ 10 号」に乗って二戸駅に到着。ここで「きたいわてぐるっとパス」を引き換えます。
カシオペアメッセ・なにゃーと
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
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駅直結の複合施設もあるきれいな駅舎にビックリ!
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バス待ちの時間で駅直結の複合施設「カシオペアメッセ・なにゃーと」を見学。コワーキングスペースや観光案内所、飲食店、お土産店を併設しており、観光客や地元の方が利用できるサードプレイスのような居心地の良い空間となっています。ちなみに「カシオペアメッセ・なにゃーと」のカシオペアとは、かつて上野ー札幌間を結んだ寝台特急カシオペアのことではなく、二戸・久慈地域に名付けられた愛称「カシオペア連邦」に由来しています。
- 場所
- なにゃーと 物産センター
- TEL
- 0195-22-4395
- 住所
- 岩手県二戸市石切所森合68 カシオペアメッセ・なにゃーと1F
- 営業時間
- 8:30 ~ 19:00
- オンラインショップ
- https://www.nanyato-bussan.jp/
※展望台はコロナのため休止中(2022年12月現在)
JRバス東北
二戸駅前バス停(9:00)
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二戸駅東口を出てJR バス乗り場へ。都心では考えられない広さのバスロータリー。そこにあるこじんまりとした待合室でのんびり休憩。
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今回は青森からでしたが、東京から久慈を目指す場合、東京駅6時32分発の「はやぶさ1号」に乗れば9時10分に二戸駅に到着、9:20発のJRバス東北「スワロー号」にスムーズに乗り継ぐことができます。
JRバス東北「スワロー号」
所要時間:1時間10分 (9:20~10:30)
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一般道を走るバスですが、停留所が少なく観光バスタイプなので、とっても快適♪
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東北新幹線の駅から三陸沿岸の都市へは複数の鉄道路線が横に伸びていますが、残念ながら久慈にはありません。代わりにあるのが、JRバス東北が運行する「スワロー号」。車体にはJRバスのシンボルであるつばめが掲げられています。
《乗り換え》三陸鉄道
久慈駅(10:30)
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1時間ほどで久慈駅に到着。接続時間はわずか9分ですが、1日20個限定の駅弁「うに弁当」を買うために駅売店へ猛ダッシュ!その結果は…。
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残念ながら「うに弁当」は売切れでした。事前予約がおすすめです。久慈駅、三陸鉄道、田野畑駅はNHK の朝ドラに登場していたので、見ていた人には懐かしい風景です。ちなみにバス遅延による列車接続待機は原則ないため乗り換えには注意しましょう!!
三陸鉄道(36-700 形式)
所要時間:約50分 (10:39~11:28)
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三陸鉄道リアス線に乗って田野畑駅へ。「うに弁当」が買えなかったので、お土産用に購入していた「南部せんべい」をパクリ…次は食べるぞ!と固く心に誓うのでした。
田野畑駅(11:28)
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田野畑駅の愛称は「カンパネルラ」。宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』に登場する人物に由来します。
観光乗合タクシー
所要時間:約20分 (行き11:35~11:55)、(帰り12:35~12:55)
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駅から「観光乗合タクシー」で北山崎へ。途中の景色は見どころがいっぱいで必見です!
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田野畑村では、田野畑駅から観光地への足を確保するため、「観光乗合タクシー」が列車の発着に合わせて運行されています。1時間前までに予約すれば乗車できるのでとても便利です。今回訪れた北山崎だけでなく、机浜番屋群や鵜の巣断崖へもアクセスが可能です。
※「観光乗合タクシー」はぐるっとパス対象外です。ご利用の際は下記までお問い合わせください。
予約受付:田野畑観光タクシー
TEL:0194-33-2121
料金(1人あたり):田野畑駅~北山崎間 片道800円、田野畑駅~机浜間 片道500円、机浜~北山崎間 片道500円、田野畑駅~鵜の巣断崖間 片道1,500円
北山崎
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ダイナミックな海岸線に感動!展望台だけでは物足りず、階段を降りて波打ち際まで行っちゃいました!
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高さ200mの断崖が約8㎞にもわたって続く海岸線は、(公財)日本交通公社の全国観光資源評価「自然資源・海岸の部」で最高ランクの特A級に格付けされた景勝地。観光のベストシーズンは秋!夏は“やませ” の霧で 包まれることが多く、冬は、景色は美しいものの非常に寒いため写真マニ アしか訪れません。電車に乗りっぱなしだったので、ちょっと運動。展望台から736 段の階段を下ると波打ち際まで行くことができます。200mの断崖を振り仰ぐ絶景は素晴らしいのですが、帰り(上り)の体力とタクシーの乗車時刻は考慮。
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ちょっと疲れたので、北山崎レストハウスで甘いものをパクリ♪
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「北山崎レストハウス」は、2階が食堂、1階が売店で地元海産物のほか、お土産の菓子や民芸品などを販売しています。昆布がスプーン代わりにささってる「田野畑プレミアムソフト」が人気ですが、珍しさに引かれて今回は「まめぶソフト」を食べてみました(美味しかったです!)
- 場所
- 北山崎レストハウス
- TEL
- 0194-33-2021
- 住所
- 岩手県下閉伊郡田野畑村北山129-8
- 営業時間
- 4~ 10月/ 8:30~16:30
11月、3月/ 8:30~16:00 - 休業期間
- (12~2月)
※食堂と売店は休業期間が異なります。詳しくは公式HP をご覧ください。 - 公式HP
- http://www.kitayamazaki.com/
三陸鉄道(36-R 形式)
所要時間:約50分 (13:03~13:50)
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田野畑駅から再び三陸鉄道で宮古へ。レトロな車両に気分はノスタルジー
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三陸鉄道は昭和末期に開業した、比較的新しい路線です。複雑な三陸沿岸の山岳地帯を一直線に貫く便利な路線ですが、その分トンネルが多いのも特徴です。それでも観光客の期待に応えるため、海沿いで徐行したり、トンネル内での照明がきれいな列車を走らせたりしています。
《乗り換え》岩手県北バス
宮古駅(13:50)
寿司詰くんの瓶ドン初挑戦♪
バスの待ち時間で遅めの昼食。駅前にある三陸の海の幸を満喫できるお店「蛇の目 本店」で「瓶ドン(大)」を注文!瓶に入っていたネタが、新鮮で本当に美味しかったです♪
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瓶ドンの中身が全然でてこなくて…。この動画が寿司詰太郎の名前の由来です。
岩手県北バス「106特急・急行バス」
所要時間:約1時間30分 (14:45~16:09)
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「瓶ドン」に夢中なってしまい、ギリギリでバスに乗車。一路盛岡へ! 宮古の絶景スポット「浄土ヶ浜」はまたの機会に…
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宮古からはJR山田線で盛岡に向かうこともできますが、実は並走して走るバスの方が本数も多く現地で主流です。今回乗車したバスもほぼ満席でした。途中道の駅への立ち寄りもあり、トイレの心配もなし!
盛岡バスセンター(16:09)
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夕暮れの盛岡バスセンターに到着。市内を観光しながら盛岡駅へ向かいます。※盛岡については第4弾でご紹介!
《乗り換え》IGR いわて銀河鉄道
盛岡駅(18:06)
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旅もいよいよ終盤戦。帰りの新幹線に乗るために、「IGR いわて銀河鉄道」に乗って再び二戸駅へ
滝沢駅(18:21)
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滝沢駅で下車して、またまたコーヒーブレイク。
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盛岡市郊外にある滝沢駅の駅構内にある Cafe Wagtai(l カフェ ワグテイル)。地元の食材を使ったクレープが美味しいと評判のお店です。もともと移動車販売をされていたお店で、現在も土日祝は東北各地で営業していま す。気になる駅でふらっと途中下車するのも鉄道旅行の楽しみの一つです。(盛岡市近郊は比較的本数が多く途中下車しやすいです。)
- 場所
- Cafe Wagtail(カフェ ワグテイル)
- TEL
- 070-5625-8575
- 住所
- 岩手県滝沢市野沢82-3 滝沢駅
- 営業時間
- 10:00 ~ 20:00
※変更の場合は公式SNSにて案内 - 定休日
- 土曜・日曜・祝日
※キッチンカーで営業販売のため店舗はお休み - 公式SNS
- https://www.facebook.com/profile.php?id=100057489399358
奥中山高原駅(19:00)
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今回の出張の最後の最後で、何の予定も目的もなく奥中山高原駅で途中下車。ホームに降り立つと肌寒さを感じました。
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駅前の商店で「奥中山高原牛乳」を買って、誰もいない駅舎に戻り、少し不安になりながら次の列車を待ちます。待合室に掲げられた名誉駅長マロン(ヨークシャー・テリア)を偲びながら旅を締めくくりました。
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かつて蒸気機関車の三重連運転が行われた奥中山峠。東北本線随一の難所でした。その最寄りの奥中山高原駅( 旧:奥中山駅) は、旧東北本線の中で最も標高の高い駅!寒いのも納得です。
二戸駅(20:16)
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弾丸出張ツアー終了!帰りの新幹線は爆睡でした(笑)
出張レポート
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日本で2 番目に大きい岩手県。今回は北半分だけでしたが、それでも1日で回るのはかなりハード。それを実現したのは、新幹線に接続してまっすぐ三陸へ向かうバスと、三陸沿岸の地域を一直線に結ぶ三陸鉄道などの便利な公共交通機関です。ダイナミックな海を見て、新鮮な海の幸を堪能し、三陸をしっかりと満喫してきました。移動に観光に忙しい旅(出張)でしたが、そんな中で印象に残ったのが、少し古い待合室でバスを待つ時間や、カフェで飲み物を待つ時間。夜の駅で寒い中過ごした時間でした。忙しく隙間を埋める旅も好きですが、あえて隙間を作るような旅も良いかもしれませんね。