寿司詰太郎とJR WEST Parade Train
鉄道大好き旅行会社社員が行く、乗り鉄ブログ【夢洲編】

大阪・夢洲 乗り物の旅 ‐関西万博アクセス徹底レポ‐

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はじめに

世界中から熱い注目を集める、EXPO2025 大阪・関西万博。開催地の “夢洲”へのアクセスルートは、主に2つあります。

【JRゆめ咲線(桜島線)&シャトルバス】乗り継ぎルート:新幹線の発着する新大阪駅から、快速エキスポライナーに乗って桜島駅へ向かい、シャトルバスに乗り換えて向かいます。
【Osaka Metro中央線】地下鉄ルート:万博会場最寄りの夢洲駅まで、大阪市内中心部からダイレクトにアクセスができます。

この記事では “万博会場の中へは入らずに” 、電車とバス(と船)を利用して夢洲まで行ってきた様子をお届けします。

JRゆめ咲線(桜島線)&シャトルバス

新大阪駅10:44→桜島駅11:01

桜島駅バスターミナル11:10→夢洲第一交通ターミナル(西ゲート)11:25

桜島側13:00→築港側13:05

東京駅7:48発 のぞみ13号に乗る寿司詰太郎
東京駅7:48発 のぞみ13号に乗って新大阪駅へ。

快速エキスポライナー

快速エキスポライナー
新大阪駅で快速エキスポライナーにお乗り換え。

新大阪駅2番線ホームに着くと、色鮮やかなラッピングが施された「JR WEST Parade Train」が停車していました。車内に入ると、新型車両の香りが広がります。

JR WEST Parade Train JR WEST Parade Train 行先表示
「JR WEST Parade Train」は先頭1両にのみ連結。

淀川を渡り、地下に入ると大阪駅に到着。この地上には、2024年の開業から大きな注目を集めるうめきた公園が広がっています。

JR WEST Parade Train 車内
移動中も、車内で映像を楽しめる。

大阪駅を出ると、ユニバーサルシティ駅までノンストップ。万博アクセスに向けて運行を開始したエキスポライナーですが、テーマパークへ行くのにも便利になったんですね。

寿司詰メモ

テーマパークや万博(将来は統合型リゾートも?)へのアクセス路線として活躍する「JRゆめ咲線」。大阪環状線と分岐する西九条駅から桜島駅までの7.7㎞を結んでおり、正式名称は「桜島線」と言います。貨物輸送を目的に建設が進められ、1898年(明治31年)に開業しました。現在も沿線には多くの工場が立ち並び、安治川口駅までの貨物列車も運行されてます。

JR貨物の安治川口駅
JR貨物の安治川口駅

桜島バスターミナル

桜島駅ホーム 桜島駅バスターミナル
桜島駅改札口 桜島駅バスターミナル案内
駅からバスターミナルまでスムーズな導線が用意されている。

終点の桜島駅に到着しました!普段は閑散とした駅前も、万博の開催期間中は乗り換えターミナルへと様変わり。ここを出るバスはすべて万博会場行きなので、乗り間違えの心配はありません。

万博シャトルバス

大阪の電気の力で走るEVバス
大阪の特徴的なデザインのごみ処理場 舞洲

電気の力で走るEVバスに乗車して、此花大橋を渡って、まずは舞洲(まいしま)へ。特徴的なデザインのごみ処理場や、物流施設やスポーツ施設などが立ち並ぶ人工島です。夢舞大橋に差し掛かると、遠くに大屋根リングが見えてきました。

夢舞大橋
いよいよ夢洲に上陸。

乗り換えが必要なシャトルバスルートは一見不便に感じますが、車窓からの景色と万博会場に近づいていく高揚感を味わえるのは、このルートならではの魅力と言えるでしょう。

寿司詰メモ

万博会場の北側では、統合型リゾート(IR)の建設が進んでいます。カジノを中心に、ショッピングモールやホテル、国際会議場などを含む複合型施設として、万博終了後の大阪の新たな観光拠点となることが期待されているのです。

建設中のIR
バスからは、建設中のIRがよく見える。

移動困難?西ゲートから東ゲートへ

西ゲート

万博の国旗

やってきた西ゲートは、自動車交通のためのゲート。自家用車で訪れる人も、舞洲などの一般車駐車場に車を停めて、西ゲートまでシャトルバスで移動します。

西ゲートの夢洲第1交通ターミナル 西ゲートの夢洲第1交通ターミナル
各地からバスが発着する、西ゲートの夢洲第1交通ターミナル。

さて、そろそろ東ゲートへ移動しようとしますが、ここで問題発生。なんと、西ゲート⇔東ゲートは会場内に入らないと移動不可能なのです。

寿司詰メモ

夢洲で一般人が立ち入りできるのは、万博の中とゲートのみ。歩いて島まで渡ったり、島内を自由に歩き回ることが出来ないのです。また東ゲートは鉄道利用者に特化しているため、タクシーでの移動も不可能でした。ちなみに朝のピーク時間帯には、東ゲートの混雑緩和のために西ゲートへ移動するバスや徒歩通路が用意されています。ただし、西ゲートからの入場チケットが必要なため、やはり自由に行き来することはできないのです。

天保山渡船乗り場
桜島駅バスターミナルから天保山渡船(桜島側)までは徒歩8分。

悩んだ挙げ句、さっきと同じバスで桜島駅まで戻ってきました。急遽予定を変更して、ここから船に乗ります。

天保山渡船

天保山渡船
天保山渡船から見た景色 天保山渡船の後ろから見た景色

乗船するのは天保山渡船。対岸までおよそ5分のクルージングです。船内からは、天保山の観覧車や安治川河口の港湾施設などを一望することができました。地元の人しか乗ってないかと思いきや、外国人観光客も多くてびっくり!

大阪港駅
天保山渡船(築港側)から大阪港駅までは徒歩10分。

大阪港駅からはOsaka Metro中央線に乗車します。当初予定よりもだいぶ遠回りになりましたが、なんとか東ゲートまで辿り着けそうです。

Osaka Metro中央線と夢洲駅

築港側から大阪港駅まで徒歩で移動

大阪港駅13:16 → 夢洲駅(東ゲート)13:24

Osaka Metro中央線

Osaka Metro中央線

大阪市内を走る地下鉄のOsaka Metro中央線。市内西部のウォーターフロントから、中心部を横断し、市内東部の郊外エリアまでを結ぶ路線です。東京でいえば、東京メトロ東西線や有楽町線のような存在でしょうか。

寿司詰メモ

1961年(昭和36年)に一部区間で開業した大阪市営地下鉄中央線。徐々に東西へ路線を拡げていき、1986年には東端の長田駅まで開業して近鉄けいはんな線との相互直通運転を開始。1997年には夢咲トンネルをくぐって、西端のテクノポート駅まで開業しました(当初はOTSテクノポート線として営業)。東西を結ぶ大動脈はさらなる進化を遂げ、2025年には夢洲延伸、さらに2028年には森之宮支線が開業予定です。

JR大阪環状線を利用する場合は弁天町駅で、大阪メトロ御堂筋線を利用する場合は本町駅でお乗り換えです。

夢洲延伸区間

コスモスクエア駅から夢洲駅までの3.2㎞は、2025年1月19日に延伸開業したばかりの新しい区間です。4分の乗車時間で海底トンネルを通過して…

夢洲駅

夢洲駅にやってきました!

寿司詰メモ

大阪市のウォーターフロントには、咲州、夢洲、舞洲という3つの人工島があります。1970年代に埋め立てが開始され、廃棄物の最終処分場として活用されてきました。咲洲や舞洲では開発が進められたのに対して、夢洲は大きく遅れを取っていましたが、2025年の万博開催と鉄道延伸、2030年のIR開業を機に、今後大きく発展することでしょう。

東ゲート

関西万博 東ゲート

巨大な階段を上って、本日2度目の万博(の入口)へやってきました。東ゲートは、鉄道交通のためのゲート。来場者の3分の2近くが利用するメインエントランスです。

夢洲駅 夢洲駅

夢洲駅は、万博会場へ直接アクセスできる唯一の鉄道駅であり、広大な地下空間と真新しい設備が特徴的です。それでは、目的を達成したので東京へと帰りましょう。

出張レポート

寿司詰太郎とJR WEST Parade

今回は万博会場内には入らずに、夢洲へアクセスする鉄道&バスをメインにご紹介しました(ついでに船にも乗っちゃいました)。アクセスの予行演習はばっちりですので、次回はちゃんと万博会場にも入りたいです(笑)。また万博をきっかけに関西を旅行して、西日本の新たな魅力や鉄道の旅の楽しさを見つけるのもいいでしょう。
一方で2025年の関西エリアは、万博やインバウンドで大混雑!オーバーツーリズムを回避するという観点からも、敢えてまったく別の地方へ行くというのもいいですね。(もちろん、弊社では全国各地への旅行商品を取り揃えております!!)。

※この旅は一部フィクションです。

通天閣の夜景

新幹線で行く 大阪 1泊2日

24,800円 ~ 96,000予約ページへ

プロフィール

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寿司詰太郎(すしづめたろう)
鉄道大好き営業部社員。旅行会社に入社して鉄道に関わる業務に携わっています。休みの日は愛読書JR時刻表で鉄旅の研究をしています。個性的な旅のスタイルで様々な地域の魅力を皆さまにお届けできるよう日々邁進してまいります。

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