東北新幹線「E2系」乗車レポ ー「なすの」でふらっと南東北ー
はじめに
1997年にデビューしたE2系。ちょっと前まで「あさま」「はやて」などで活躍してきた、JR東日本の新幹線です。少し気が早いですが、お別れ乗車を兼ねて南東北への小旅行に行ってきました。
JR東日本「E2系」新幹線とは
やはりE2系と言えば、「はやて」「あさま」のイメージが未だに強く残ります。その歩みを振り返りましょう。
1997年に東北新幹線「やまびこ」と長野新幹線(現在の北陸新幹線)「あさま」でデビューしたE2系。一時期は上越新幹線にも顔を出し、JR東日本のほとんどの新幹線で活躍しました。2002年には、八戸延伸に合わせて「はやて」の運行も始まります。しかし後継のE5系やE7系が登場すると、徐々に活躍の範囲を狭めます。
寿司詰メモ
東北新幹線用のE2系(J編成)はピンクのラインなのに対し、長野新幹線用(N編成)は赤いラインです。ただの色違いではなく、車両性能も大きく異なりました。長野新幹線には、碓氷峠の連続急こう配や、東日本/西日本の電源周波数の切り替えがあり、それに対応すべく造られたのがE2系(N編成)なのです。2014年の金沢延伸により、長野新幹線は“北陸新幹線”に名を改め、新型車両E7系が登場。2017年にE2系「あさま」は引退となりました。しかし、各地で熱心な誘致活動が進められた北陸新幹線沿線では、今もなお”新幹線の顔” としてその姿が見られます。
改めて乗車してみると、窓の大きさに気づかされます。今やE2系以外の全ての新幹線が、小さな個別窓なのです。視界いっぱいに流れる車窓を楽しみました!
なすの乗車レポー北関東編ー
大宮駅(8:51)
かつての東北新幹線の主役も、現在は各駅停車「なすの」が主な活躍の場です。東京から那須塩原・郡山までを結んでおり、北関東や南東北の旅に便利に利用できます。「大宮駅」で多くのお客さんを乗せて、出発進行!
北関東を駆け抜ける
都心郊外の景色を眺めながら栃木県に入り、「小山駅」「宇都宮駅」と停車します。宇都宮と言えば、2023年に開業したライトラインが話題ですね。続いて「那須塩原駅」では、反対をゆくE2系とすれ違いました。
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(寿司詰はライトラインの開業初日に乗ってきました。)
※ライトライン(芳賀・宇都宮ライトレール)とは、宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地を結ぶ交通機関。LRTと呼ばれる、次世代型の路面電車が採用されている。
なすの乗車レポー南東北・猪苗代編ー
新白河 (9:46)
「新白河」からはいよいよ東北地方に入ります。古来より白河の関が置かれた、みちのくの玄関口です。この日はダイヤが乱れていたのか、なんと後続のはやぶさ号に追いつかれてしまうというハプニングも。
郡山 (9:57)
大宮駅からたった1時間で、終点「郡山駅」に到着しました。ここからは、ふらっと気軽に会津の旅へ。会津若松・猪苗代方面へは快速「あいづ」で便利に移動できます。
猪苗代 (10:52)
猪苗代駅に到着したら、まずはお昼ご飯。名物ソースカツ丼だけでなく、お蕎麦も食べちゃいました。食後は、バスに乗って猪苗代湖へ。磐梯山が綺麗に眺められて、心が洗われました~。
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(ソースカツ丼は、福井県や長野県のご当地グルメでもあります)
さいごに
新幹線の車両置き換えサイクルは早く、当たり前のように走っていたE2系も、気付けば残りわずかになっていました。しかし車内に古さは感じられず、大きな窓からは大迫力の車窓を楽しむことができました。ちなみに、「なすの」はE2系以外でも運転されているので、ご乗車の際はご注意を。またせっかく乗るならば南東北の旅行もぜひ楽しんでください!