金沢観光で押さえたい名所やおすすめエリアを解説!

「加賀百万石」「小京都」とも言われ、情緒と風情ある街並みとアートが調和した雰囲気が特徴の金沢。そんな金沢観光では、どこを押さえておけば良いのでしょうか。 ここでは、金沢観光で訪れたい名所やおすすめエリア、金沢の基本的な回り方などについてわかりやすく解説しています。「エリアごとの見どころが知りたい」「どんなところか簡単にチェックしたい」という際の参考としてお役立てください。

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基本的な金沢の回り方

はじめに、金沢観光の基本的な回り方について見ていきましょう。

周遊バスでの観光がおすすめ

金沢の主要な観光スポットは、ほぼ周遊バスで回ることが可能です。特に城下町金沢周遊バスと路線バスの両方が大人600円、子ども300円で1日乗り放題となるフリー乗車券は、金沢観光するならぜひともゲットしておきたいところ。好きなところで何度でも乗り降りが可能で、現地に着いてからの交通費を心配することなく金沢観光が楽しめます。フリー乗車券の提示で割引が受けられる施設もたくさんあってお得です。

1日で回る場合は目的地を厳選しよう

観光名所がコンパクトにまとまっていて、効率良く楽しめるのも金沢の魅力の1つ。とはいえ、1日で回る場合は、ある程度目的地を厳選する必要があります。 情緒ある街並みをゆったりと楽しむためにも欲張り過ぎず、金沢21世紀美術館や兼六園へ行く場合には時間に余裕を持ってプランを立てることをおすすめします。

金沢の魅力をチェック!

はじめての金沢観光で押さえたいポイントについて、以下にいくつかピックアップしてみました。

歴史や景観を楽しむ:情緒豊かな景観を楽しみたい際に訪れたいエリアとしては金沢城や兼六園、ひがし茶屋街などが挙げられます。

アートを楽しむ:金沢21世紀美術館のほか、金箔や九谷焼、加賀友禅といった伝統工芸も見ごたえがあります。

グルメを楽しむ:金沢観光で忘れてはいけないのが、数々の絶品グルメたちです。近江町市場で海鮮丼を食べるもよし、蟹や能登牛に舌鼓を打つもよし。金沢おでんや金箔ソフト、金沢カレーといった庶民派グルメも充実しています。

金沢まではどうやって行けばいい?

金沢観光では、金沢へ行くまでの交通機関も複数選択が可能です。 車や高速バス、飛行機などで行く方法もありますが、ここでは東京、名古屋、大阪から金沢へ電車で向かう場合の行き方について簡単に紹介します。

東京~金沢まで電車を利用する場合

北陸新幹線開通により、東京~金沢間はおよそ2時間半で行けるようになっています。

名古屋~金沢まで電車を利用する場合

名古屋から金沢までは、特急しらさぎを利用するとおよそ3時間で到着します。 名古屋から米原まで新幹線ひかりを利用し、米原から特急しらさぎに乗り換えれば、2時間半で金沢へ行けるようになっています。

大阪から金沢まで電車を利用する場合

大阪から金沢までは、大阪駅から特急サンダーバードが出ています。サンダーバードを利用すると、乗り換えなし2時間半で金沢へ到着します。

東京・大阪・名古屋のいずれからアクセスしても2時間半で到着する金沢は、アクセスの良さと観光のしやすさでも人気の旅行先と言えそうです。
上記をふまえて、金沢観光で押さえたい名所をエリアごとに紹介していきます。

近江町市場エリア

近江町市場エリアについて紹介します。

近江町市場

周遊バス左回りルートを利用すると、金沢駅東口からすぐの場所にあるのが近江町市場です。「金沢市民の台所」としても知られ、新鮮な魚介はもちろん、フルーツや精肉、飲食店など、市場内に170もの店舗が軒を連ねています。 海鮮丼や串焼き、和定食が食べたい人、美味しいお土産をリーズナブルにゲットしたい人はぜひ押さえたいスポットです。

近江町市場の情報

所在地
石川県金沢市上近江町50
アクセス
金沢駅徒歩15分、金沢周遊バス「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車
公式サイト
https://ohmicho-ichiba.com/

ひがし茶屋街エリア

ひがし茶屋街エリアについて紹介します。

ひがし茶屋街

ひがし茶屋街は、金沢三大茶屋町の1つです。江戸時代からの風景を色濃く残した街並みや、時折聞こえる三味線の音など、料亭街となった現在でも風情が感じられるエリアとなっています。 伝統工芸のお土産や金箔ソフトなど、お買い物にもおすすめのエリアです。

ひがし茶屋街の情報

所在地
石川県金沢市東山
アクセス
金沢駅徒歩10分、周遊バス「橋場町」下車徒歩5分
公式サイト
なし

泉鏡花記念館

「高野聖」などの作品で知られる金沢出身の小説家、泉鏡花の記念館です。幻想的な作品を数多く生み出した泉鏡花の生涯や作品に触れられるほか、鏡花の美意識がわかる愛蔵品の展示もされており、文学好きはチェックしたいスポットとなっています。

泉鏡花記念館の情報

所在地
石川県金沢市下新町2番3号
休館日
火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)および展示替期間中
料金
大人310円(バス1日乗車券提示で260円)、65歳以上210円、高校生以下は無料
アクセス
周遊バス「橋場町(金城楼前)」下車徒歩3分
公式サイト
https://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/index.html

金沢蓄音器館

泉鏡花記念館と併せて訪れたいのが、金沢蓄音器館です。長年蓄音器店を営み、蓄音器を収集していた八日市屋浩志氏所蔵の蓄音器を金沢市が譲り受け、2001年に開館した施設です。年代ごとの蓄音器が並ぶレトロな空間は、ゆったりとした時の流れを感じさせてくれます。 日に3回行われる蓄音器聴き比べや、自動再演ピアノの実演などもおすすめ。大正時代や昭和初期にタイムスリップしたような気分が味わえます。

金沢蓄音器館の情報

所在地
石川県金沢市尾張町2丁目11番21号
営業時間
AM10時~PM5時半(入館はPM5時まで)
休館日
火曜日(祝日の場合は翌平日)および年末年始(12月29日~1月3日)、その他展示替え時期など
料金
一般 310円(バス1日乗車券提示で260円)、65歳以上210円、高校生以下は無料
アクセス
周遊バス「橋場町(金城楼前)」下車徒歩3分
公式サイト
https://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/index.html

主計町(かずえまち)茶屋街

主計町茶屋街は「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」と並び、金沢三大茶屋街と呼ばれるエリアです。泉鏡花作品に登場する舞台としても知られており、他の茶屋街と同様、情緒溢れる街並みや三味線の音色などが魅力的な雰囲気を醸し出しています。

主計町茶屋街の情報

所在地
石川県金沢市主計町
アクセス
ふらっとバス「浅野川大橋」徒歩2分、周遊バス「橋場町」徒歩5分
公式サイト
なし

徳田秋聲記念館

主計町茶屋街の北側にある徳田秋聲(しゅうせい)記念館は、金沢三大文豪の1人、徳田秋聲が幼少期を過ごしたエリアに建てられた記念館です。明治・大正・昭和と三代にわたり常に文壇の第一線で活躍し、川端康成に「小説の名人」と評されたほど。人柄が良く、映画やダンスを好んだと言われる人柄にも触れられる記念館となっています。

徳田秋聲記念館の情報

所在地
石川県金沢市東山1丁目19番1号
営業時間
AM9時半~PM5時(入館はPM4時半まで)
休館日
火曜日(祝日の場合は翌平日)および年末年始(12月29日~1月3日)、その他展示替え時期など
料金
一般 310円(バス1日乗車券提示で260円)、65歳以上210円、高校生以下は無料
アクセス
ふらっとバス「梅ノ橋」下車徒歩1分、周遊バス「橋場町(金城楼前)」下車徒歩3分
公式サイト
https://www.kanazawa-museum.jp/shusei/index.html

兼六園・金沢城エリア

兼六園・金沢城エリアについて紹介します。

兼六園

兼六園は、金沢観光で1度は訪れておきたい名所の1つです。日本三名園に数えられ、春は桜、夏は濃い緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々に美しさが移ろい、飽きることがありません。夜のライトアップも美しく、時間帯や見る角度によってさまざまな顔を見せるのも魅力の1つです。

兼六園の情報

所在地
石川県金沢市兼六町1-4
営業時間
AM7時~PM6時(時期によりAM8時~PM5時)
アクセス
周遊バス「兼六園下・金沢城」下車
公式サイト
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html

金沢城

金沢のシンボルであり、前田利家公の居城としても知られる金沢城も、押さえておきたい魅力的な観光スポットです。重要文化財指定の建造物もあり、お天気が良ければ金沢城公園内をゆっくりと散策するのがおすすめです。

金沢城の情報

所在地
石川県金沢市丸の内1-1
営業時間
AM7時~PM6時(時期によりAM8時~PM5時)
アクセス
周遊バス「兼六園下・金沢城」下車
公式サイト
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

兼六園・金沢城を回る際のポイント
兼六園と金沢城は下車するバス停が同じで、続けて両方を回ることも可能です。ただし、ゆっくり見て回るとかなりの距離を歩くことになるため、体力が心配な場合は2回に分けて回るのも良いでしょう。

21世紀美術館エリア

21世紀美術館エリアについて紹介します。

金沢21世紀美術館

施設自体が近代アートのように美しい金沢21世紀美術館も、金沢観光で外せない名所です。透明ガラスの上に張られた水によって、まるでプールの中に入っているように見える「スイミング・プール」を始め、美術館屋外にもさまざまなオブジェが設置されていて、参加したり撮影を楽しんだりすることが可能です。 期間イベントや上映会、各種企画とのコラボレーションなども積極的に行われており、全国からイベントを観に訪れる人も少なくありません。 金沢のものづくりやアートをけん引する発信地として、ぜひチェックしておきたい施設であると言えるでしょう。

金沢21世紀美術館の情報

所在地
石川県金沢市広坂1-2-1
営業時間
展覧会ゾーン:AM10時~PM6時(金・土曜日はPM8時まで)
交流ゾーン:AM9時~PM10時 *各施設の開室時間は異なります。
料金
入館料は無料。展覧会ゾーンは鑑賞券の購入が必要です。
アクセス
周遊バス「広坂・21世紀美術館」下車
公式サイト
https://www.kanazawa21.jp/

石浦神社

金沢21世紀美術館の近くにある石浦神社は、金沢でもっとも古い神社として知られています。歴史と由緒のある神社ながら、縁結びにご利益がある点とバラエティ豊富な御守りが選べるところから、女性や若者も多く訪れる金沢の名所となっています。 特に、全44色もある丸い水玉模様が特徴の御守りは選ぶのに迷ってしまうほど。同じデザインの御朱印帳やゆるキャラ「きまちゃん」のマスコット付き御守りなどもあり、お土産として購入しても喜ばれそうです。 逆さ狛犬や御神池、雷が落ちた梅など見どころも多く、おすすめのエリアとなっています。

石浦神社の情報

所在地
金沢市本多町3丁目1番30号
アクセス
周遊バス「広坂(石浦神社前)」、ふらっとバス「市役所・21世紀美術館」、まちバス「金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口)」、兼六園シャトルバス「広坂(金沢21世紀美術館前)」下車すぐ
公式サイト
https://www.ishiura.jp/index.html

にし茶屋街エリア

にし茶屋街エリアについて紹介します。

にし茶屋街

金沢三大茶屋街の1つ「にし茶屋街」も、和の情緒豊かな景観が魅力的な観光スポットです。現役の芸奴さんが多く活躍し、時折聞こえる三味線の音も風情を盛り立ててくれます。 カフェや雑貨店もあり、昼と夜でまた違った楽しみ方ができるのもポイント。ひがし茶屋街や主計町茶屋街との違いを比べてみるのもおすすめです。

にし茶屋街の情報

所在地
石川県金沢市野町
アクセス
ふらっとバス「にし茶屋街」下車徒歩1分、周遊バス「広小路」下車徒歩3分
公式サイト
なし

室生犀星記念館

金沢三文豪の1人とされる室生犀星生誕の地であり、生家跡に建てられた由緒ある記念館です。 室生犀星の交友関係や人柄に触れられる資料のほか、所蔵品や写真なども展示されており、文学通なら泉鏡花記念館と併せて訪れたい名所の1つと言えます。室生犀星の愛した川「犀川」や散歩道など、周辺を散策するのもおすすめです。

室生犀星記念館の情報

所在地
石川県金沢市千日町3-22
休館日
火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)、その他展示替え時期など
料金
一般 310円(バス1日乗車券提示で260円)、65歳以上210円、高校生以下は無料
アクセス
ふらっとバス「白菊町」下車徒歩1分、周遊バス「片町」下車徒歩6分
公式サイト
https://www.kanazawa-museum.jp/saisei/index.html

長町武家屋敷跡

加賀藩時代にあった武家屋敷跡が残されているエリアです。石畳や土壁などが残る景観に、当時へと思いを馳せ、ゆったりとしたひと時が味わえます。当時の生活がわかる足軽資料館もおすすめです。 九谷焼を扱う店舗やカフェ、甘味処なども点在していて、観光で疲れた際の休憩所としても活用したいエリアです。

長町武家屋敷跡の情報

所在地
石川県金沢市長町
アクセス
周遊バス「香林坊」下車
公式サイト
なし

金沢観光を1日で回る場合のおすすめコース

最後に、金沢観光を1日で回る場合のおすすめコースを紹介します。

金沢名所巡りコース

金沢で押さえておきたい名所を巡るコースです。
JR金沢駅~近江町市場~ひがし茶屋街~兼六園~JR金沢駅

金沢名所巡りコースのポイント

金沢駅から周遊バス、または徒歩で近江町市場へ行き、まずは海鮮丼で腹ごしらえ。一度金沢駅へ戻って、反対ルートからひがし茶屋街へ。情緒ある街並みを楽しんだら、バス停へ戻って兼六園へと進みます。余裕があれば金沢城へも立ち寄り、金沢駅へと戻ります。

アート・文学巡りコース

金沢のアートや文学に触れるコースです。
JR金沢駅~ひがし茶屋街(泉鏡花記念館、金沢蓄音器館、徳田秋聲記念館)~金沢21世紀美術館~にし茶屋街(室生犀星記念館)~JR金沢駅

アート・文学巡りのポイント

金沢駅からバスに乗り、ひがし茶屋街で下車。泉鏡花記念館、金沢蓄音器館、徳田秋聲記念館を回ってからバス停へ戻り、21世紀美術館へと向かいます。 余裕があればにし茶屋街で下車し、室生犀星記念館も訪れてから金沢へ戻るコースです。

連泊する場合はどう回る?

金沢観光で2日以上の予定が組める場合、金沢市内の主要な観光スポットはほぼ回れるでしょう。余裕があれば能登や加賀、白山などへ足を伸ばしてみるのもおすすめです。 宿泊する場合、ホテルをどのエリアで取るかも大切です。「必ず行きたい」と思うエリアか、金沢駅に近いエリアのホテルを検討すると良いでしょう。日程に余裕があるなら、ホテルのグレードやプラン重視で決めるのもおすすめです。周遊バス圏内のエリアなら、どこのホテルでも不便に感じるリスクは少ないでしょう。

まとめ

金沢観光では、グルメやアート、伝統工芸や日本家屋の趣など、さまざまな魅力に触れることができます。東京・名古屋・大阪からのアクセスも良く、金沢到着後も周遊バスなどの1日乗車券を利用すれば、バスだけでほとんどの観光名所を回ることが可能です。 主要都市からなら、日帰り観光もできるうえ、2日以上の日程なら加賀や能登へと足を伸ばすのもおすすめです。四季折々に移ろう魅力は飽きることがなく、1度行くとまた行きたくなるのも金沢の良いところ。金沢の観光情報を参考に、自分だけの旅行プランを存分に堪能してくださいね。

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