北陸新幹線　敦賀延伸開業前夜　ー Vol.2　新幹線がやってくる街ー

祝！北陸新幹線　敦賀延伸

2024 年3 月16 日に北陸新幹線がいよいよ福井・敦賀まで延伸します。現在の終点である金沢まで開業したのが2015 年。それから9 年の歳月を経て、ついに北陸3 県が新幹線で一つに結ばれます。この記事では、これから新幹線がやってくる２つの都市をピックアップ！私、「寿司詰」独自の目線で、それぞれの街と鉄道の魅力をご紹介します。

街の中が恐竜だらけ！福井

福井には恐竜がいます。どこにいるのかというと、駅のベンチに座っていますし、駅前にもいます。福井県は日本一の恐竜王国！日本で発掘された恐竜の化石のうちの8 割は福井で見つかっているそうです。

福井駅の中は新幹線の歓迎ムードでいっぱい！完成したばかりの真新しい新幹線ホームですが、実は…

寿司詰メモ

福井駅の東側につくられた、新幹線の高架ホーム。実はこれ、寿司詰が中学生の頃(10 年以上前) に訪れたときには、既に出来ていたんです！新幹線が本当に来るのかどうかわからない時から、着々と準備を進めていた福井駅。先見の明がありますね。そして今回訪れてみると、開業が目前に控えて、中心部では再開発が進み、駅の周囲には新しい商業施設などがどんどんできていました。次訪れるときはどう変わっているのか、楽しみですね！

そんな福井の鉄道事情をみてみましょう。福井市周辺には、福井鉄道とえちぜん鉄道が走っています。それぞれ別の私鉄線ですが、近年直通運転を開始するなど、地元の方が利用しやすい公共交通機関を目指しています。現在は、多くの特急が行き交う「特急街道」のJR 北陸本線も、新幹線開業後はハピライン福井という第3 セクター鉄道に生まれ変わります。長距離輸送路線から地域密着路線へ、どのように変化するのか注目です！

シベリア鉄道の玄関口だった？敦賀

北陸新幹線の新たな終着駅（敦賀）には、何があるのでしょうか？現地を訪れると、まず目に飛び込むのは巨大な新幹線の高架駅。高さ37m で、まるで要塞のようです。さらに、新しい特急専用ホームがその真下につくられます。

敦賀駅を出ると、ちょうどお祭りをやっていました。北陸道の総鎮守府、氣比神宮（けひじんぐう）を中心に屋台が並び、街は人であふれかえっていました。そんな街の喧噪を離れ、港の方へ。かつては、大陸への定期国際航路が発着した敦賀港。現在でも海上交通の要衝ですが、ここからシベリア鉄道に向かったなんて驚きです！

港の片隅にひっそりと佇むキハ28。古い車両が多かった北陸地方も、今では最新鋭の新幹線車両E7 ／ W7 系が行き交っています。

寿司詰メモ

現在、鉄道資料館になっている旧敦賀港駅舎は、かつて「欧亜国際連絡列車」が発着したターミナルでした。明治から昭和初期にかけて、多くの人々が敦賀で国際航路に“乗り換え” て、その先でシベリア鉄道に乗り継ぎヨーロッパ諸国へ向かっていたのです。そして、2024 年3 月。北陸新幹線敦賀延伸に伴い、敦賀は新幹線と特急の“乗り換え” の駅となります。さらに歴史をさかのぼれば、江戸時代には北前船の寄港地としても栄えた敦賀。いつの時代も交通の要衝となっているようです。

乗車レポート

鉄道マニアにとって、北陸新幹線が延伸する前の北陸地方は国鉄王国！今は亡き昔の車両に出会える、まさに天国のような場所でした。私寿司詰も、青春18 きっぷを片手に何度訪れたことか…。そして今、地域に根ざしたローカル私鉄や最先端のLRT も魅力的ですが、寿司詰的に一番のおススメは、日本一の特急街道を行き交う大量の特急列車たち！ 1 時間あたり3 本もの特急列車が中部・関西と金沢の間を行き来する光景は、まもなく終わりを迎えます。

新幹線が伸びる度に、ちょっぴり寂しい思いをしてきた鉄道マニアたち。けれども今回新しい駅や街を見て、地元の期待の大きさを実感し、新幹線が待ち遠しくなりました。これからの北陸新幹線と北陸3県に、エールを送りましょう！

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