九州の列車は個性派揃い!D&S列車にめぐり逢うたび!
~特急海幸山幸に乗車して宮崎・青島へ行こう~
Ⅾ&S列車とは・・・
JR九州では「観光列車」と呼んでいた列車を、更に旅のイメージを膨らませるようなブランド名にしたいと考え「D&S列車」と呼んでいます。「D」は特別な「デザイン(Design)」、「S」は運行する地域に伝わる歴史や伝説などの「ストーリー(Story)」を指し、「デザインと物語のある列車」という意味が込められています。
特急海幸山幸
木のおもちゃ箱のようなリゾート列車
宮崎~南郷間を走る『特急海幸山幸』のコンセプトは、「木のおもちゃ箱のようなリゾート列車」。宮崎の海に溶け込むようなぬくもりある列車を目指し、車内には沿線の「飫肥杉」がたっぷりと使われています。なんと、外観にも本物の木が使用されており、なんだかほっこりするデザインは、沿線の地元の方にも愛されてきました。「海幸山幸」が鉄橋の上を走る時に目の前に広がる、まるで自分が水の上に浮かんでいるような景色で心癒されてみませんか?
「特急海幸山幸」の楽しみ方
『海幸山幸』の名前の由来は、宮崎県の日南地域に伝わる“日向神話“から来ています。海での漁を得意とする“海幸彦”と、山での猟が得意な“山幸彦”という兄弟の物語、「海幸彦・山幸彦」伝説から名づけられました。海幸彦と山幸彦のお話は、列車の中ではじまる客室乗務員の紙芝居をぜひ聞いてみてください。
1号車の名前は「山幸」といいます。「山」をイメージさせる赤基調のあったかい空間と、大きな窓から差し込む太陽の光が、旅に向かう道を明るく照らしてくれます。1号車にはサービスカウンターを設けており、沿線の逸品を取り揃えた飲み物、デザート、お土産など、旅のお供をゲットしてみてください。
2号車の名前は「海幸」といいます。「海」をイメージさせる青基調の落ち着いた空間で、車窓と木の香りを楽しみながらゆったりとくつろぐことができます。また、1・2号車ともフリースペースのソファ席をご用意。ご自身の席からとは違った景色を眺めてみてください。
観光地情報
鬼の洗濯板
進行方向左、車窓からも眺めることができる「鬼の洗濯板」。青島を取り囲むように海に向かって広がっている奇石群で、遠くから見るとまるで巨大な洗濯板のように見えることから、「鬼の洗濯板」と呼ばれています。国の天然記念物に指定されており、正式名称は「青島の隆起海床(りゅうきかいしょう)と奇形波蝕痕(きけいはしょくこん)」です。干潮時には海岸線に沿って沖合100mに及ぶ自然の不思議を思わせる岩肌が出現し、見事な景観を楽しむ事ができます。
幸せの黄色いポスト
青島に渡る弥生橋の手前にある幸せの黄色いポストは、青島に訪れる方々への幸せを願い平成26年7月に設置され、青島のフォトスポットとして人気を博しています。青島神社に祀られている豊玉姫(トヨタマヒメ)と山幸彦(ヤマサチヒコ)が恋文をやりとりしたといわれていることから、縁結びのシンボルになっています。郵便ポストとしても現役で活躍しているので、訪れた記念に投函してみてはいかがでしょうか。
青島神社
島全体が境内とも言われる青島の中央に社があり、島にかかる弥生橋を渡って参拝することができます。ここは有名な神話「海幸彦・山幸彦」の舞台であり、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから、縁結びにご利益があると言われています。絵馬のトンネルの奥には、ビロウ樹の森が広がり南国感が漂います。